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青年ダダ チーム結成

タイトル:青年ダダ物語 チーム結成

 ここは宇宙の果て・・辺境の惑星にあるのどかな村。
 どこもかしこも縞々模様の宇宙人:ダダが住む平和な星。
 
 お小遣いを一生懸命に貯め込みダダコロシアムに通う小ダダ。
 そんな小ダダもいつの間にか青年ダダになり、ダダ母星のために戦う立派な戦士に成長しておりました。
 今日はそんな青年ダダの様子を見てみましょう。


ダダ大じいちゃん:今日はどうしたんだい?
青年ダダ:大じいちゃん、久しぶり!今日はね、僕もついにチームを持つことになったからその相談をしに来たの
ダダ大じいちゃん:ほぉ・・・もうそんな歳になったのかい?
青年ダダ:うん、いつの間にかねw 
ダダ大じいちゃん:じゃあ、さっそく聞こうか?
青年ダダ:チームは3体1チームだからバランスをとろうと思うんだ
ダダ大じいちゃん:バランス?
青年ダダ:うん、今考えているのは・・・

 
 青年ダダの出したデバイスからは小さなホログラムが3体浮かび上がっていました。


ダダ大じいちゃん:こいつはベムスター、キングジョー、ブルトンだね?
青年ダダ:うん、攻撃役にベムスター、攻撃・補助役にキングジョー、補助役にブルトンなんだ
ダダ大じいちゃん:昔と違って本当にバランスがとれているなぁ

 さらにデバイスを操作するといくつかホログラムが現れた。
 そこには名だたる怪獣・ロボットなどウルトラマン達を苦しめたものたちがいたが、昔と違い闇雲に列挙されている様子はなかった。
 

ダダ大じいちゃん:セレクトはまずまず・・これでどういう作戦を考えているんだ?
青年ダダ:作戦はね
ダダ大じいちゃん:ふむふむ

 デバイスを操作しCG映像で作戦を説明する青年ダダ。
 
 舞台はダダコロシアム。
 地球の中世ヨーロッパを意識したつくりの闘技場・・・・そこにはウルトラマンと青年ダダのチームが相対していた。

ウルトラマン:3対1か・・・しかし、わたしは負けない!
キングジョー:グワッシ・・・グワッシ・・・グワッシ・・・・・
ベムスター:キェェェェェェェ・・・
ブルトン:・・・・・・・・

 コロシアムの合図と共に動き出す両者。
 ブルトンの周囲の空間が歪みだしコロシアムの上空に浮かび上がる。
 ベムスターはわき目も振らずにウルトラマンへと突進していく。
 キングジョーは4つに分離しコロシアムのリングの淵を回転飛行していた。

ウルトラマン:3体いてもバラバラならば意味はない!いくぞ!

 いっせいにかかってくると思っていたが、単体で挑んでくることに多少の油断はあったのかもしれない。
 そんなウルトラマンは突進してくるベムスターに向かって八つ裂き光輪を放った!

ベムスター:キェェェェェ!(キュパッ!)
ウルトラマン:し、しまった?!

 ベムスターの第2の口が開きウルトラマン自慢の八つ裂き光輪を吸収してしまったのだ。
 唖然としているウルトラマンに羽ばたきながら動きを止め突進するベムスター。

ウルトラマン:ぐわぁぁぁぁぁ・・・ぐっ、くそ・・光線は使えないのか・・・

 両方の爪を叩きあいながらウルトラマンへと近寄ってくるベムスター。

ウルトラマン:ならば、肉弾戦で倒してやる!
キングジョー:(ガシャン!ガシャン!ガシャン!)グワッシ・・グワッシ・・・
ウルトラマン:な、何っ?!

 ウルトラマンの背後で合体するキングジョー。
 その動きはウルトラマンの予想をはるかに超えた速度であり、簡単に背中を渡してしまった。
 セブンをも凌駕したあの怪力でウルトラマンを羽交い絞めにするキングジョー。

ウルトラマン:は、離せっ・・くそっ・・・
ベムスター:キェェェェェ・・・ケケケケケケケ・・・・

 羽交い絞めになったウルトラマンに向かってくるベムスター。
 ベムスターの接近と共にキングジョーはウルトラマンを屈ませ、頭を垂れるように強いてきた。

ウルトラマン:一体・・何を・・?!・・・ま、まさか・・・・・
ベムスター:(キュパッ)ケケケケケケケ・・・
ウルトラマン:や、やめろ・・・やめるんだ!

 ベムスターは差し出されたウルトラマンの頭を第2の口に押し付けて取り込もうとしていたのだ。
 消化液が触れ白煙を上げながらちょっとずつ、ちょっとずつ、体内に飲み込まれていく獲物の頭。
 
ピコンピコンピコンピコンピコン・・・・

ウルトラマン:エネルギーが吸われている?!・・・くそっ、仕方ない・・うぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・
キングジョー:グワッシ・・グワッシ・・・・

 瞳の上の辺りまでが飲み込まれた状態で決死の反撃を試みるウルトラマン。
 全身にエネルギーを巡らせバーストさせることで羽交い絞めを振りほどこうというものだった。
 
キングジョー:グワッシ・・・グワッシ・・・(ジリジリジリ)

 爆発と共にキングジョーが後ろに倒れ羽交い絞めが解除された。
 それと同時にふらつく体を無理やりベムスターから離し、距離をとる。

ウルトラマン:はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・あ、危なかった・・

ピコン・・・ピコン・・・・ピコン・・・・・ピコン・・・・・

 エネルギー吸収に加え、無理なバーストでタイマーの点滅は一気に早まった。

ウルトラマン:まずは、1体!くらぇぇぇぇ・・・・

 腕を十字に組み必殺のスペシウム光線をキングジョーに向けて放った!
 大爆発・・・かと思った瞬間、キングジョーに当たる直前で空間が歪み、ベムスターの腹部に現れた別な歪みからスペシウム光線が現れた。
 
ベムスター:ケケケケケケケ・・・・
ウルトラマン:そ、そんな・・・?!・・ブルトンの仕業か!
キングジョー:グワッシ・・グワッシ・・・・・・・(ビビビビビビビビビビビ)
ウルトラマン:一体、どこに向かって・・?!・・ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・

 倒れたまま、宙に向けて放たれたキングジョーの破壊光線は空間の歪みを通ってウルトラマンの背中にクリーンヒットしていた。
 攻撃は通用せず、どこに放っても100%命中する相手の攻撃・・・絶体絶命の大ピンチに陥ったウルトラマンに打開策を考える時間はなかっ

た。

ウルトラマン:はぁ・・はぁ・・・・げほっ・・・こ、このままでは・・・・
キングジョー:グワッシ・・・グワッシ・・・・・
ウルトラマン:くっ・・くそっ・・離せ・・・

 破壊光線により動けないウルトラマンを再び羽交い絞めにすると両膝を地面につけ、顔を差し出すような姿勢を強制するキングジョー。
 さらに、ブルトンから怪光線が放たれるとウルトラマンの全身が怪しく光り、体外へのエネルギーの放出を封印されてしまったのだ。

ウルトラマン:(バーストが出来ない・・・・こ、これでは・・・・)
ベムスター:クケケケケケケケケ・・・

 自らの置かれた状況を悟った瞬間、恐怖の口が迫りウルトラマンの頭にくらいついた。
 どんどん飲み込まれる獲物の頭・・・もがいても何をしても羽交い絞めは抜けられずベムスターを喜ばせるだけであった。
 
ウルトラマン:ぐぅぅぅ・・・ぐっ・・・んんっ・・・んんんっ・・・・

 ついに口元までもがずっぽりと飲み込まれ首から先を全て包み込まれてしまった。
 もごもごと動いて抵抗はするものの、何の反撃にもならず、ブルトンに封印されたエネルギーを根こそぎベムスターに吸われていくだけだった



ピコン・・・・・・・・ピコン・・・・・・・・・・・・ピコン・・・・・ピィィィィ・・・・・・・・・

 ついにエネルギーというエネルギー全てを奪い取られピクリとも動かなくなったウルトラマン。
 キングジョーは獲物をベムスターから引っ張り出し地面へと転がした。
 消化液にやられ、火傷を負った顔に再びブルトンが怪光線を浴びせると、外傷が全て癒え、そのままブルトンの亜空間へと吸引・封印されてし

まった。

 こうして、エネルギーだけではなく体を押さえられ敵に情報までも差し出すことになったウルトラマン。
 その姿をその後、見たものはいない・・・。


ダダ大じいちゃん:なるほど・・・なかなかいい作戦じゃないか
青年ダダ:でしょ?まだ改造していない状態でもいい感じだと思うんだ
ダダ大じいちゃん:あとは改造次第だな・・・相手が違っていたら結果も違ったかもしれないなぁ
青年ダダ:うん、だからこうして大じいちゃんの家に来てるんじゃないw

 孫の成長をうれしく思いながらも、戦士を鍛えるために容赦のない指導が今夜も始まった・・・大ばあちゃんのダダニアを食べながら。

 これは平和な平和なダダの星のお話。
プロフィール

いぬいbまさる

Author:いぬいbまさる
どうも!いぬいBまさるです。
詳しいストライクゾーンなどは「敗北の味は密の味」にて

ここでは小説を掲載していこうと考えています。
図書館みたいになるといいなぁ~♪

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