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absorption 5話

5話

 誕生した時と比べて途方もない力と恐るべき能力の数々を身に着けたエヌピー。
 あの最強と謳われたウルトラ兄弟のうちすでに4人が体内に取り込まれてしまっていた。
 時間が経つほどに強力になっていく悪魔。
 その底なしの欲望はさらなる獲物を見つけて動き出していた。
 次に狙われたのはウルトラ兄弟3男・・ウルトラセブンだった。

バリバリ!バリバリ!ガシャァァァァァン!

 派手に次元を割り出てくるエヌピー。
 その姿は筋肉を蓄えた細身の宇宙人・・・そんな印象を受ける姿に変わっていた。
 しかし、胸には青く輝くクリスタルが4つ存在し、胸元には見たことのあるプロテクター。
 さらに頭部には2本の角と鶏冠の様な部分の先端には穴が1つ存在していた。
 両腕には黄金のブレスレットを装着していた。

セブン「(なんだ・・こいつの姿・・・・)」

 どこかで見たことのあるものばかりが寄せ集めの様に存在する目の前の宇宙人に戸惑い、距離をとって観察を続けるセブン。
 言葉1つ発せず、じっとこちらを見ているような・・・しかし、目が存在しないため見ているのかどうかさえわからなかった。

エヌピー「ヴヴヴヴヴ・・・・・!」
セブン「今よりお前を敵とみなす!覚悟しろ!」

 動き出したエヌピーに対してファイティングポーズをとるセブン。
 地面がはじけ飛ぶほどの加速を見せ、前傾姿勢で迫り来るエヌピー。
 その右手はうねうねと蠢きながら変形しタイラントの持つ鉄球へと変化した。
 その鉄球が加速した体を発射台代わりにしてロケットの様に飛び出しセブンを襲う。

セブン「くっ・・危ない・・?!・・・これでもくらえ!」

 ぎりぎりのところで鉄球を避け、カウンターとばかりにアイスラッガーを投げつける。
 幾多の敵を切り刻んできた自慢の刃はエヌピーの右腕を切り裂いた・・かに見えたが、切断と同時に再生が始まり傷も残らず、刃は主のもとに戻っていった。

セブン「な、何っ・・・な、ならば!」
エヌピー「ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・・」
 
 アイスラッガーを跳ね返したのではなく、受けても無傷だった・・・・その驚愕の化け物は不気味にうなり、セブンを見つめているだけ・・。
 額に両手を添え、ビームランプからエメリウム光線を放ち攻撃を続ける。

ビビビビビビビビビビビビビビ!
ヌチャッ!

 続く攻撃も見事にクリーンヒットしたが、やはり効果はなく、体を突きぬけてしまう。
 戸惑うセブンはその場でじりじりと後退し、距離を保つだけ。
 そんなセブンに「今度はこちらから」と言うように攻撃を始める悪魔。
 伸ばした両手から無数のアイスラッガーが飛び出しセブンに襲い掛かる。
 
セブン「なっ・・アイスラッガー?!・・・くそっ・・・コピー能力があるのか!」

 向かってくるアイスラッガーを両手にエネルギーを込めて叩き落していく。
 四方八方から襲ってくるアイスラッガーを払いのけるので精一杯なセブンをただ見ているほどエヌピーは優しくはなかった。
 
セブン「こ、このままでは・・・?!・・あぐっ・・・ぐはぁぁぁぁぁぁぁ・・・」

ドスッ!
ジャラジャラジャラジャラジャラ
ズダァァァァァァン!

 刃の群れの中央にいる獲物目掛けて鉄球がものすごい速度で襲い掛かった。
 複製された自らの武器に気を取られ迫る鉄球に気がつかず、腹部に一撃を受けてしまったのだ。
 そのまま背後の山肌にまで吹き飛ばされ体が沈みこむほどの衝撃を受けていた。

ヌルヌルヌルヌル・・・

 鎖を伝ってセブンに乗り移ろうとする肉片。
 その異変に気がつき、顔を苦痛に歪めながらもウルトラ念力で肉片を押し戻し、鉄球をエヌピーへと投げ返す。
 フラフラと立ち上がり、深いダメージを追った腹部を庇いながら化け物と対峙したセブンは衝撃を受けた。

ウィィィィィィィン
シュゥゥゥゥゥゥゥ

 伸ばした両手にそれぞれ別なエネルギーが集まり光線技を発射する寸前だったのである。
 体に残るダメージから硬直が続き、避けられないと判断したセブンは咄嗟にバリアを張り防ぐことにした。
 セブンが体を覆い隠す範囲にバリアを張ると、エヌピーの両手からも2本の光が放たれバリアに直撃した。

セブン「こ、これは・・メタリウム光線と・・・スペシウム光線!な、何故っ!」
エヌピー「ヴヴヴヴヴ・・・・ヴヴッ!」
セブン「これ・・以上は・・・耐えられ・・ない・・ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 バリアで防いでいる光線は兄弟の放つ必殺の光線そのものだった。
 消耗したセブンのバリアは着弾と同時に端が欠け始め、ヒビが入り到底防ぎ続けることは不可能だった。
 そこにエネルギー量を増して放つエヌピーに押し切られバリアは一気に崩壊し、セブンの体に2つの光線が着弾、大爆発を起こしたのだ。
 地面にうつ伏せで倒れるセブン・・・それを見下ろすエヌピー。
 「このままではいけない」それは本能がセブンに何度も知らせていた。
 しかし、2大光線をまともに受けてしまった体は何の命令も受付はしなかった。
 そこへ、エヌピーは肉片をセブンの逞しい両足に付着させ始めたのだ・・・容赦なく。

セブン「な、何をするんだ!」
エヌピー「ヴヴ・・・・ヴヴヴッ!」
セブン「・・?!・・ぎゃぁぁぁぁぁぁっ・・・・ぐっ・・げほっ・・・」

 両足に付着した肉片はウルトラダイナマイトを発動しセブンの両足を再起不能なまでに負傷させた。
 うつ伏せのまま絶叫し、吐血するセブン。
 すでに戦うことはおろか逃げることさえもできない獲物に手を抜く様子のない化け物。
 両腕のブレスレットを長い槍に変え、両手に持った槍で這い蹲るセブンの両手の甲をそれぞれ地面に繋ぎとめてしまったのだ。

セブン「・・?!・・手、手がぁぁぁぁっ・・ぐっ・・ぐわぁぁぁぁぁっ・・・」

 叫ぶセブンの声など耳には入らないらしく、そのままグリグリと槍を押し込め、かなりの深さまで杭を打ち込んだ。
 鍛え上げられたセブンの四肢は完全に破壊され沈黙していた。
 そんな深紅の戦士の顔をエヌピーの強靭な脚が踏みつける。
 セブンの丹精な顔が横を向けられた状態で地面に押し付けられているのだ。

セブン「くそっ・・ま、まだだ・・?!・・な、何が・・・」

 顔を踏みつける足をつたい、肉片がセブンの顔に降り立った。
 ゆっくりゆっくりと脚から顔に流れ落ちる悪魔の体。
 セブンの顔を踏みつける足とは別な脚をストンピングの様に背中に落とし、そこからも肉片を流し込む。
 
セブン「んぶっ・・・んんっ・・・・苦し・・んっ・・・」

 流動する肉片に顔を包まれ言葉も容易には話せない。
 絶体絶命の大ピンチ!
 そんな時、一筋の光がエヌピーに向かって伸びていた!

シャァァァァァァ!
ズドォォォォォォォン!

セブン「・・・?!・・・ぷはっ・・はぁ・・はぁ・・」
ゾフィー「大丈夫か?セブン!」
セブン「はぁ・・はぁ・・・な、なんとか・・・?!・・・」
ゾフィー「・・?!・・・」

 セブンを踏みつける敵をM87光線で吹き飛ばしたウルトラ兄弟長男・ゾフィー。
 敵を殲滅した!早く弟を救出しなければ!
 セブンにゾフィーが近寄りかけた瞬間!
 周囲に飛び散った肉片がいっせいに集まり始めセブンを覆いつくしていく。
 まるでセブンの体が本体であると言わんばかりに・・・。
 ダイナマイトを受けた両足をバタバタ動かし苦しみ、もがき、暴れるが、そんなセブンを何もなかったように肉片は包み込み取り込んでいく。
 次第に、ゾフィーの見ている前で弟の包み込まれた肉片は動かなくなり、蠢きながらあの化け物に戻っていった。
 新たに両腕にアイスラッガーを備え、額にビームランプを出現させて・・・。





ゾフィーが苦戦を強いられ、じりじりと追い詰められているその頃・・・
 
ピコンピコンピコンピコンピコピコピコピコピコ

 エヌピーの最初の犠牲者・ウルトラマンのカラータイマーがひっきりなしに鳴っていた。点滅は激しく、残された命の灯火も僅かになり瞳もランダムに点滅してしまっていた。
 すでに四肢は肉壁に飲み込まれ、残された部分も膜に覆われており端から石化が始まっていたウルトラマン。
 エヌピーがスペシウム光線を使えば使うほど、ウルトラマンを取り込むスピードが加速し、すでに首から上のみがかろうじて膜の中で「生」を維持している状態だった。
 セブンとの戦いで取り込まれた戦士の技の数々が利用され、体を飲み込まれる速度が上がっているのはウルトラマンだけではなかった。
 ジャックの体もすでに膜の下に封じられ、カラータイマーが石化の始まりを告げていた。
 エースとタロウの四肢は完全に壁に飲み込まれ、兄弟2人を封じている膜が彼らにも襲い掛かり、徐々に四肢から侵食を始めていた。
 そこに、新たに加わったセブンは壮絶な戦いのために意識を失っていた。

ジャック「セブン兄さん!兄さん!」
エース「しっかり!兄さん!」
マン「セ・・・ブン・・・・・セブ・・ン・・・・」
セブン「・・・んっ・・・んんっ・・・こ、ここは・・・」
タロウ「よかった・・・目が覚めたんだね」
マン「セブ・・・ン・・・無事・・か?」
セブン「・・・?!・・・ど、どうしたんだ・・・その姿・・・」
ジャック「この化け物に取り込まれて、時間が経つと・・・石にされるようなんだ」
セブン「し、しっかりしろ!今、念力で・・・?!・・・つ、使えない」
タロウ「能力は全ては封じ込まれて奪われてるようなんだ・・・」
マン「あとは・・・た・・・のんだ・・・ぞ・・・・・・」

ピコピコピコピコピコッ・・・・・・

 「あとは頼んだ」
 この言葉を最期にウルトラマンのカラータイマーがついに沈黙してしまった。
 セブンを言葉を交わした時には首が石化し、顔はかろうじて無事だったのだが、エネルギーが底をついた途端、一瞬で石に変えられ、バルタン星人同様に肉の壁に飲み込まれた姿で石へと変えられたウルトラマン。
 ウルトラマンが沈黙した心臓部には重い空気が流れていた。
 そんな中、ジャックの体は石化の恐怖に晒され、エースとタロウは膜に怯え、何も出来なかったセブンは焦燥感に満たされていた。


ゾフィー「くそっ・・全く歯が立たない・・・・」
エヌピー「ヴヴヴヴヴヴ・・・」

 目の前で取り込まれたセブンのこと・・・。
 敵の体にある兄弟達を連想するパーツ・・・・。
 
(あの中に兄弟がいる)

 ゾフィーにはその確信があり、なかなか本気で戦えずにいた。
 遊びに飽きたのか、エヌピーは新たな動きを見せる。

ニュキ!ニュキ!
カパッ!

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・
ビリビリビリビリビリリビリリ

ゾフィー「何をするつもりだ・・・?!・・・エ、M87光線!」

 エヌピーの動きの真意に気がつき慌ててフルパワーのM87光線を放つゾフィー。
 淫猥な音と共に背中から現れた2本の腕。
 阿修羅の様に構える4本の腕にエネルギーが渦巻き、集められていく。
 さらに、顔に当たる部分に突然出来た窪みにもエネルギーが収束し始めていた。
 2本の腕からはそれぞれスペシウム光線が・・・。
 もう2本からはストリウム光線とメタリウム光線が・・・。
 そして口からはエメリウム光線が同時に放たれM87光線とぶつかり合いせめぎあう。
 5本の光線が徐々に互いの距離を縮めていくとM87光線は次第に押し返され劣勢になっていく。
 ついに5本のエネルギーが1本にまとまり威力を何倍にも跳ね上げると瞬く間にゾフィー自慢の光線を跳ね除けてしまった。

ズドォォォォォォン
バチバチバチバチバチ・・・・

 ゾフィーもろともに地面ごと吹き飛ばし辺り一面に爆風が吹き荒れる。
 爆心地には動かない影が1つ。

ペタッ・・ペタッ・・ペタッ・・・

 爆風も爆炎も・・・何もないかのようにゾフィーに歩み寄るエヌピー。
 そして、首を鷲掴むとそのまま持ち上げ、もう1本の手を顔に押し当てた。

ゾフィー「んぐっ・・んっ・・はな・・せっ・・・んぐっ・・・」

 押し当てられた手から肉片が顔に張り付き、全頭マスクの様に頭を包み込んでしまった。
 兄弟達の光線技を一斉に浴び、硬直する体では抵抗することも叶わず頭を包みまれ地面に捨てられてしまった。
 視界を奪われる中、何とか立ち上がり気配だけを頼りに拳を振るうゾフィー。

エヌピー「ヴヴヴ・・ヴヴヴヴヴヴ・・・・」
ゾフィー「(ど、どこだ!こ、ここかっ!)」

 その拳はエヌピーを捉えるものの、肉片が纏わりつき、肉団子の様に固められる結果となってしまった。
 さらに、エヌピーは仕上げとばかりにゾフィーの膝下を肉で覆いつくして見せた。

ゾフィー「んんっ?!(な、なんだ!・・ち、力が抜けて・・・いく・・・)」

 両足を包み込まれた途端、突然の脱力に立っていられなくなり敵前であるにも関わらず膝立ちの状態になってしまうゾフィー。
 一度折った膝は伸ばすことが出来ず、膝立ちから脱することが出来ない。

ゾフィー「(早く・・早く立たないと・・・・弟達を助けるまでは・・負けるわけにはいかないんだ!)」

 焦るゾフィーをよそにゆらりと目の前に立つエヌピー。
 その手は獲物の後頭部にかけられゆっくりと、しかし力強く自らの腹部へと引き寄せる動きを始めた。

ゾフィー「んんっ!!(な、なんだ・・・・?!・・・セブンの様に・・・取り込まれてたまるかぁぁぁぁ・・・)」

 必死でエヌピーの体に両手を押し付けて跳ね返そうとするも、肉団子にされた両手はそのまま取り込まれ両腕も頭と同時に吸収され始める。
 どんどん取り込まれていく頭と腕・・・。
 もごもごとゾフィーが動くのも気にもとめず、体内に滑り込ませていく。
 スターマークも肉の海に沈み、上半身が地球人の目に見えなくなるのはあっと言う間だった。
 エヌピーはゾフィーの腰に手を持ち替え、さらに奥へと飲み込んでいく。
 両足をバタバタとするものの膝にまで吸収が及ぶと、めでたく全身を肉に包まれ、セブン同様にエヌピーの糧にされてしまった。





セブン「兄さん・・・兄さん!」
ゾフィー「・・・・っ?!・・・」
タロウ「目が・・さめたんだね・・・」

 ゾフィーは辺りを見回し、愕然とした。
 懸命に救おうとしたウルトラマンとジャックの二人がすでに石化していたのだ。
 さらに、エースとタロウも胸元までが石化しタイマーが激しく点滅を繰り返し、命が残り少しであることを示していたのだ。
 目の前で救うことが出来なかったセブンも全身を半透明のうす汚い膜に包まれ石にされるのを待っている状態だったのだ。

ゾフィー「・・す、すまない・・・私が不甲斐ないばかりに・・・」
セブン「違います・・・こいつは強すぎた・・・」
タロウ「だ、大丈夫!・・・父さんが・・・父さんがきっとやっつけてくれますよ!」
ゾフィー「あぁ、そうだな・・・きっと・・・・」

 兄弟の思いを知ってか知らずか、次の目的地は光の国になったようだった。
 次元移動ではなく、進路にいる宇宙人・怪獣を吸収しながら光の国を目指すエヌピー。
 次元移動しないのは残されたエース・タロウ、セブン、ゾフィーの技を意図的に利用し、吸収スピードを上げるための時間でもあるようだった。
 
 体内ではエヌピーの狙い通り、残された4戦士が苦痛に悶え続けていた。
 
エース「ど、どうして・・まだ、時間はあったはず・・・なのに・・・」
セブン「エース!タロウ!しっかりしろ!」
タロウ「き、きっと・・・こいつが僕達の技を乱発しているんです・・くっ・・はぁ・・・はぁ・・・・・」
ゾフィー「気をしっかり持て!エネルギーなら今、わけてやるから!ムンっ!」

 ゾフィーがカラータイマーから二人に向けて光を放つも自身が包まれている膜に全て吸収され、自らの石化が進行するだけだった。

エース「兄さんたち・・・あとを・・・たのみ・・ま・・・す・・」
タロウ「役に・・たてなくて・・・・・ごめん・・なさ・・・い・・」

フワァァァァァァッ・・・

 二人の石化はウルトラマンやジャックとは異質なものだった。
 二人は自然にエネルギーが底をついて石に変えられたのだが、エースとタロウは強制的にエネルギーを奪い尽くされたため、タイマーの音も点滅も追いつかないほどの早さでゾフィーとセブンを残し自らを墓標に変えたのだ。
 残された2人にも時間はそう残されていなかった。

セブン「に、兄さん・・私もそろそろ・・・・」
ゾフィー「セブン!何を言う!諦めるな!」
セブン「す・・いませ・・・・・・・」

ビシッ!

 体内にあと、どれだけの獲物が残されているのか・・それがエヌピーにはわかっているようだった。
 4人だった時には満遍なく使用していた兄弟達の技も、今や2人。
 そのエネルギー奪取率は2倍!
 セブンもまたゾフィーの前で最期の言葉さえも言えずに冷たい石へと姿を変えた。
 残るは・・・ゾフィー1人だけ。
 タイマーは未だ点滅せず、全身が膜に覆われているだけだった・・・。

ピコンピコンピコンピコピコピコピコピコピコ

ゾフィー「?!・・は、早すぎる・・・くっ・・くはっ・・・んぐっ・・・・」

ミシッ!ミシミシ!
ビキッ!ビキビキビキ!

 音を立てて周辺から石化していく自らの体。
 ものの数秒でタイマーは瀕死状態を示し、首元まで石化の波が押し寄せる。

ゾフィー「ここ・・・まで・・・・か・・・・・」

 独り最後に残されたゾフィーは諦めの言葉をこの世の最後の言葉にして兄弟と同じ石版にされたのだった。
 エヌピーは当初の目的どおり、ウルトラ6兄弟を体内に捕らえ、能力を奪うことに成功したのだった。
プロフィール

いぬいbまさる

Author:いぬいbまさる
どうも!いぬいBまさるです。
詳しいストライクゾーンなどは「敗北の味は密の味」にて

ここでは小説を掲載していこうと考えています。
図書館みたいになるといいなぁ~♪

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