made in サロメ 6話
6話
サロメ星人の尖兵と成り下がったウルトラ兄弟5番目の弟:ウルトラマンエース。
改造手術が終わり、テストバトルを行うとして連れて行かれた先に待っていたのは最愛の弟:ウルトラマンタロウであった。
言葉を封じられ、偽者なのかどうか見極められずにいるタロウからエネルギーがどんどん失われていく。
エースの攻撃をかわすだけで反撃が出来ないタロウ。
それは対称的にフラッシュハンドを発動し容赦のない攻撃を続けるエース。
次第に動きの鈍るタロウとは違い、本人の意思は関係なく体が動くエースには動きに波はなかった。
タロウ「兄さんなんだろ?・・・?!・・・あぐっ・・・・ぐっ・・くそっ・・・」
エース「・・・(タロウ?!・・・に、逃げろ・・早く・・・)」
ついに、足元のふら付くタロウの腹部に光る拳が決まり地面に打ち倒されるタロウ。
エネルギーの減少しているタロウには攻撃のダメージがかなりのものだった。
タロウ「・・?!・・ど、どこにっ・・・んがぁぁぁぁぁっ・・がはっ・・・」
タロウがエースの姿を見失った瞬間、強烈な踵落としが決まり、地面に背中がめり込み、血反吐を吐いてしまうタロウ。
そのままタロウが敗れるのかに思われたが、サロメ星人のテストはエースにだけ行われているわけではないようだった。
エース「・・?!・・立て!タロウ!私はもう元には戻れない!さぁ、私を倒し、仲間にこのことを知らせるのだ!」
タロウ「・・?!・・・やはり、兄さん本人なんだね・・・できないよ・・・そんなこと・・・・」
エース「このままじゃ、おまえのエネルギーは全て吸い尽くされ、おまえも俺と同じ様にされるんだ・・・光の国が危ない!ウルトラ戦士なんだぞ、おまえは!」
タロウ「・・・・・・必ず・・必ず助けるから!今は・・・」
意を決してバック転で距離をとり、ストリウム光線の構えを見せるタロウ。
その決意の表れか、輝くエネルギーがどんどん集まりまばゆさを増していく。
突進し邪魔をするよう命じられるのかと思ったエースの体は仁王立ちし、動きを止めた。
エース「(耐久力でも見るつもりなのか?・・・・)」
タロウ「兄さん・・・ごめん!ストリウム光線っ!」
エース「(タロウ・・・ありがとう・・・・)」
タロウの腕から放たれた光線は迷うことなくエースに向かい、クリーンヒットした・・・はずだった。
エースの体に命中したストリウム光線は事も無げに弾かれ四散していった。
エース「(まさか・・最後のコーティングは・・・これのためか!)」
タロウ「な、なんで・・・どういうことだ・・・・・」
威力をあげるタロウ。
しかし、光線はエースを倒すことが出来なかった。
その光線の最中、まるで何の抵抗もないかのようにメタリウム光線の構えから紫色の光線を放って見せるサロメの兵隊。
タロウの光線を散らし、圧倒的な威力の差であっという間にタロウの目前にまで迫る紫の奔流。
タロウ「に、兄さん・・・も、もう・・・耐えられな・・・い・・・・・」
エース「タ、タロ・・・・・(?!・・・また、会話が封じられた!)」
再び言葉を封じられ、無言のまま威力をさらに上げたダークメタリウム光線はストリウム光線を完全に消し去りタロウの体に命中してしまった。
爆発することなく、背側の壁までおいやられ、壁に体がめり込み始めた。
タロウ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ・・・ぐ、苦しいっ・・・」
エース「(タロウ・・タロウ・・・・くそっ・・・・・こ、このままじゃ・・・・)」
そんなエースの悲痛の思いさえも届かず、サロメの意思で光線の発射角度が動き始め、タロウの体の隅々を紫色の光線で照らしていく。
タロウ「あぁぁぁっ・・んぐっ・・ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
苦しむ弟の声に心が引き裂かれそうになりながらも、その腕は容赦なく動き続けタロウを攻撃していった。
タロウ「ぁぁぁぁぁぁっ・・・ぁぁんっ・・・・」
ガクン・・・バタン・・・・
全身にダークメタリウム光線を浴び続け、タロウにはもうエネルギーは微塵も残されていなかった。
壁から解き放たれうつ伏せの状態で床に倒れこむタロウ。
倒れた光の国のプリンスに駆け寄るエース。
エース「タロウ・・タロウ!大丈夫か!タロウ!」
タロウ「・・・・・・に・い・・・・さん・・・・・・・・」
今のエースはタロウを心配するあまり、自らの体が本来の自分の体ではないことを忘れているのだった。
サロメに操られている自分が近寄って、タロウに良いことなど起こりうるはずがなかった。
タロウに近寄ると体に残る僅かなエネルギーさえも見逃さず、ウルトラホールは奪い取っていった。
エースが近寄ったことでタロウの瞳、タイマーからは光が消え、動きを止めた。
エース「あぁぁぁっ・・タロウ・・・タロウが・・・・」
自分がタロウを・・・その思いでエースの心は黒く、そして潰されそうになっていった。
しかし、そんなエースに休む暇も悔やむ暇もサロメはくれはしなかった。
動かないタロウの体を抱え上げ、手術台に運びエースと同じ運命を辿る・・その手伝いをするのだった。
サロメ星人の尖兵と成り下がったウルトラ兄弟5番目の弟:ウルトラマンエース。
改造手術が終わり、テストバトルを行うとして連れて行かれた先に待っていたのは最愛の弟:ウルトラマンタロウであった。
言葉を封じられ、偽者なのかどうか見極められずにいるタロウからエネルギーがどんどん失われていく。
エースの攻撃をかわすだけで反撃が出来ないタロウ。
それは対称的にフラッシュハンドを発動し容赦のない攻撃を続けるエース。
次第に動きの鈍るタロウとは違い、本人の意思は関係なく体が動くエースには動きに波はなかった。
タロウ「兄さんなんだろ?・・・?!・・・あぐっ・・・・ぐっ・・くそっ・・・」
エース「・・・(タロウ?!・・・に、逃げろ・・早く・・・)」
ついに、足元のふら付くタロウの腹部に光る拳が決まり地面に打ち倒されるタロウ。
エネルギーの減少しているタロウには攻撃のダメージがかなりのものだった。
タロウ「・・?!・・ど、どこにっ・・・んがぁぁぁぁぁっ・・がはっ・・・」
タロウがエースの姿を見失った瞬間、強烈な踵落としが決まり、地面に背中がめり込み、血反吐を吐いてしまうタロウ。
そのままタロウが敗れるのかに思われたが、サロメ星人のテストはエースにだけ行われているわけではないようだった。
エース「・・?!・・立て!タロウ!私はもう元には戻れない!さぁ、私を倒し、仲間にこのことを知らせるのだ!」
タロウ「・・?!・・・やはり、兄さん本人なんだね・・・できないよ・・・そんなこと・・・・」
エース「このままじゃ、おまえのエネルギーは全て吸い尽くされ、おまえも俺と同じ様にされるんだ・・・光の国が危ない!ウルトラ戦士なんだぞ、おまえは!」
タロウ「・・・・・・必ず・・必ず助けるから!今は・・・」
意を決してバック転で距離をとり、ストリウム光線の構えを見せるタロウ。
その決意の表れか、輝くエネルギーがどんどん集まりまばゆさを増していく。
突進し邪魔をするよう命じられるのかと思ったエースの体は仁王立ちし、動きを止めた。
エース「(耐久力でも見るつもりなのか?・・・・)」
タロウ「兄さん・・・ごめん!ストリウム光線っ!」
エース「(タロウ・・・ありがとう・・・・)」
タロウの腕から放たれた光線は迷うことなくエースに向かい、クリーンヒットした・・・はずだった。
エースの体に命中したストリウム光線は事も無げに弾かれ四散していった。
エース「(まさか・・最後のコーティングは・・・これのためか!)」
タロウ「な、なんで・・・どういうことだ・・・・・」
威力をあげるタロウ。
しかし、光線はエースを倒すことが出来なかった。
その光線の最中、まるで何の抵抗もないかのようにメタリウム光線の構えから紫色の光線を放って見せるサロメの兵隊。
タロウの光線を散らし、圧倒的な威力の差であっという間にタロウの目前にまで迫る紫の奔流。
タロウ「に、兄さん・・・も、もう・・・耐えられな・・・い・・・・・」
エース「タ、タロ・・・・・(?!・・・また、会話が封じられた!)」
再び言葉を封じられ、無言のまま威力をさらに上げたダークメタリウム光線はストリウム光線を完全に消し去りタロウの体に命中してしまった。
爆発することなく、背側の壁までおいやられ、壁に体がめり込み始めた。
タロウ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ・・・ぐ、苦しいっ・・・」
エース「(タロウ・・タロウ・・・・くそっ・・・・・こ、このままじゃ・・・・)」
そんなエースの悲痛の思いさえも届かず、サロメの意思で光線の発射角度が動き始め、タロウの体の隅々を紫色の光線で照らしていく。
タロウ「あぁぁぁっ・・んぐっ・・ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
苦しむ弟の声に心が引き裂かれそうになりながらも、その腕は容赦なく動き続けタロウを攻撃していった。
タロウ「ぁぁぁぁぁぁっ・・・ぁぁんっ・・・・」
ガクン・・・バタン・・・・
全身にダークメタリウム光線を浴び続け、タロウにはもうエネルギーは微塵も残されていなかった。
壁から解き放たれうつ伏せの状態で床に倒れこむタロウ。
倒れた光の国のプリンスに駆け寄るエース。
エース「タロウ・・タロウ!大丈夫か!タロウ!」
タロウ「・・・・・・に・い・・・・さん・・・・・・・・」
今のエースはタロウを心配するあまり、自らの体が本来の自分の体ではないことを忘れているのだった。
サロメに操られている自分が近寄って、タロウに良いことなど起こりうるはずがなかった。
タロウに近寄ると体に残る僅かなエネルギーさえも見逃さず、ウルトラホールは奪い取っていった。
エースが近寄ったことでタロウの瞳、タイマーからは光が消え、動きを止めた。
エース「あぁぁぁっ・・タロウ・・・タロウが・・・・」
自分がタロウを・・・その思いでエースの心は黒く、そして潰されそうになっていった。
しかし、そんなエースに休む暇も悔やむ暇もサロメはくれはしなかった。
動かないタロウの体を抱え上げ、手術台に運びエースと同じ運命を辿る・・その手伝いをするのだった。