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プリンス オブ スレイブ1話

1話

ジャック「エースのウルトラサインは確かに月面と・・・」
ゾフィー「見当たらない・・・・一体どこに?」
セブン「・・・・?!・・なんだ、あれは?」
マン「降りてみよう・・・」

 ウルトラマンエースからの緊急のウルトラサインを受けたウルトラ5兄弟。

 「月面にて交戦中。救援を」

 内容はこれだけだった。
 相手もわからない、詳しい場所もわからない・・・。
 しかし、兄弟の救援信号を無視するわけにはいかない!と、月面へと急行したのだった。

セブン「なんだ、この筒状の物体は?」
ジャック「なんでしょうねぇ・・・(ゴンゴン)・・・返答はなし・・か・・・」
マン「月面を見てもこの物体以外は異常はない・・・」
ゾフィー「まさか・・・この中にエースが・・・」

 エースがそんなに簡単に敗れるとは思えない・・しかし、拭いきれない不安に4人が沈黙していると、その沈黙を割るように声が響いた。

??「ようこそ、皆さん!そして、さようなら!」

 スゥゥゥゥゥゥッ!カシャン!ガシン!

 辺りから響く声に警戒を強めた直後、予想もしない事態が4人を襲ったのだ。
 突如として現れる謎の筒・・・地面から、空中から、左右から、次々に現れては4人を閉じ込めていく。

マン「そ、その声は・・」
セブン「ヒッポリト星人!」
ジャック「まさか、エースは・・」
ヒッポリト「えぇ、そうですよ、皆さんが入っているのと同じ筒の中で物言わぬオブジェになっています」
ゾフィー「くそっ・・・・だせっ!ここからだせっ!」
ヒッポリト「まさか、捕まえておいて出すわけがない!さぁ、あなた達は生きたまま固めてさしあげましょう!」

 3つの触手から光が放たれると4人の閉じ込められたカプセルが激しく作動し始めた。

マン「こ、これは?!」
ジャック「ま、まずい・・このままでは」
ゾフィー「全滅してしまう・・しかし、どうしたらいいんだ・・」
セブン「な、何も出来なかっただなんて・・・」

 足元から高速スキャンの様に全方位から吹き付けられるヒッポリトタール。
 続いてコーティング剤が吹き付けられる。
 2層の光のように薄い線が徐々に足元から高さを上げていく。
 見た目はレーザーで体をスキャンされているようにさえ見えるその薄い深緑色の線は通過した部分を容赦なく固めていく。

マン「くっ・・・・・・」
セブン「っ・・ぐわぁぁぁぁ・・・・・・」
ジャック「っ・・・・・・・」
ゾフィー「む・・・ねん・・・・・」

 瞬く間に全身を通過しエネルギーを内包したままブロンズ像へと変えられた4人。
 固められた体表から徐々に内部へと侵食してくるブロンズ化を残されたエネルギーで必死に拒み、苦しみ続けるゾフィー達。
 
 フワァァァァァァ

 カプセルが消え、月面にはブロンズのウルトラ5兄弟が林立していた。
 戦いの末、エネルギーが枯渇したまま固められたエースと違い、残る4人は今も尚固められた体の内部で必死にブロンズ化に抗い続けていた。
 この光景はあの時の光景と同じ・・・場所が違うだけであった。

 ヒッポリトの両手からニセのウルトラサインが放たれ救援信号が出された。

ヒッポリト「さぁ・・・こい、こいつらはお前をおびき出すための餌に過ぎない・・・本番はこれからだ」
プロフィール

いぬいbまさる

Author:いぬいbまさる
どうも!いぬいBまさるです。
詳しいストライクゾーンなどは「敗北の味は密の味」にて

ここでは小説を掲載していこうと考えています。
図書館みたいになるといいなぁ~♪

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