驕り 1話:油断
第1話:油断
地球の衛星:月で妖しい活動をしている宇宙人がいる
その報告を受け、ウルトラの父から派遣され、ウルトラマンは懐かしい地球へと向かった。
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大急ぎで向かった彼の目に飛び込んできたのは、性懲りもなく標本作製活動を企む三面怪人:ダダであった。
ダダ:ようし、これで準備万端・・・あとは
ウルトラマン:あとはなんなんだ?
ダダ:・・?!・・ウ、ウルトラマン・・・
ウルトラマン:人間を標本になどさせはしないぞ!
ダダ:それはどうかな?
ウルトラマン:・・・?!・・・・くっ・・・
振り返ると同時にどこからともなく縮小光線をライフルから放射する。
間一髪、光線をよけ、体を縮小させられることはなかったウルトラマン。
この時、彼の脳裏には攻撃に対する危険性よりも「ダダのくせに」という相手を見くびった感情が芽生えていた。
知らず知らずのうちに彼の心に影を落すこの「油断」が彼の運命を歪めることになった。
ダダ:よくかわしたな、ウルトラマン
ウルトラマン:覚悟するのはお前だ!くらえっ!
ダダ:・・・?!・・・ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・
ウルトラマン:ふっ・・・これに懲りたら地球を狙うのはやめるんだ
ダダ:・・・・・・・・・・
カチッ
ヌルルルルル・・・・カシャン・カシャン
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ウルトラマン自慢のチョップがダダにクリーンヒットすると、たまらずダダは地面にうずくまり、顔を両手で覆い、動かなくなった。
ゼットンやゴモラ、レッドキングとは違いダダにはこのチョップさえも大打撃だったはずだ・・・
そう確信しているウルトラマンは勝者の余裕を体からにじませながらダダに改心を求めるために歩み寄ってきた・・・。
ウルトラマン:・・・?!・・・な、なんだこれは!
ダダ:・・・ふっふっふっふっ・・・・
ウルトラマン:う、動かない・・・・
ダダ:かかったな、ウルトラマン・・・
ウルトラマン:何っ!ダダ、貴様の仕業かっ!
ダダ:あのままスペシウム光線打っておけばよかったなぁ?ウルトラマン
ウルトラマン:くっ・・こんな拘束・・・
ダダ:あいにく、俺は油断しないタチでね
ヒュゥゥゥ・・・カチッ・カチッ・・・
ヒュゥゥゥゥゥゥ・・・カチッ
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地面から突如として現れた粘液に包まれ、それを払う暇もなく硬化することを許し完全に地面につなぎとめられてしまったウルトラマン。
それでもまだ、ダダよりも優位に立っていると感じる彼は焦る気持ちもなく両足の拘束を破壊できると考えていた。
しかし、ダダから視線を外した瞬間、第2、第3の拘束具が襲い掛かったのである。
ダダの手から投げられた腕輪はウルトラマンの両腕に見事に嵌り、ピッタリと密着し外れないようになってしまった。
腕輪の後で放られた首輪も寸分の狂いもなく獲物の首に絡みついた。
ウルトラマン:・・・?!・・・なっ・・・何をする
ダダ:お前の油断は底なしだな・・・もう、お前は逃げられない・・・どこへもな
ウルトラマン:お前を倒せば終わること
ダダ:言っただろう?俺は油断をしない とな
カチッ・・・ジリジリジリジリジリ
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ウィィィィン・・・カシャン・カシャン・カシャン
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ウルトラマン:・・・・?!・・・(技を封じられた・・・)
ダダ:どうだい?油断した相手に捕まる気分は?
ダダの押したトドメのボタンにより両腕と首の拘束具は磁石で一直線に並び、首の高さで位置を固定されたのだ。
両腕と首、この3つが並んだ瞬間、拘束具が形を変え、板状に変形したのだ。両腕はしっかりと首の高さで固定され動かすことが出来ない・・・
そう、彼の光線技は全て封じられてしまったのだ。
ウルトラマンは何一つ抵抗すること出来ずに両足、両腕・・さらには光線技までも封じられ、敵を前にして身動き一つ出来ない状態にされてしまったのだ。
ウルトラマン:私をどうするつもりだ・・・
ダダ:こうするのさ!
ウルトラマン:・・・・?!・・・・
カチッ
ウィィィィィン
ウルトラマン:こ、これは一体どういうことだ・・・
ダダ:誰が人間標本を作るって言った?
ウルトラマン:・・・?
ダダ:ウルトラ戦士を標本とすることに決めたのさ
ウルトラマン:・・・?!・・・な、何っ・・・・
ダダ:しかし、お前らのデータがない・・そこで、俺が囮になったわけだ
驚愕の事実を語られるも今のウルトラマンにはどうすることも出来ない。
両足を地面につなぎとめられ、両腕は首と共に拘束されているのだから。
おまけにその状態だけでも逃げることも戦うことも出来ないのに、地面からせり上がったカプセルに拘束状態のまま、閉じ込められてしまったのだ。
ダダ:お前を拉致するついでに光の国の戦士の耐冷気能力を試験する
ウルトラマン:くそっ外れない・・・(まずい・・・このままでは・・・)
ダダ:さぁ・・お前達は何度で凍りつくんだ?
ウルトラマン:く、くそっ・・・卑怯だぞ・・・ダダ!
ダダ:何とでも言え・・戦いを甘く見たお前が悪いんだから・・・
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ダダの不気味な顔が邪悪に染まった瞬間、カプセルはその笑みを合図にしたように強烈な冷気を満たし始めた。
瞬く間にカプセル内は白い冷気で満たされ、中が見えないほどにガスが充満していった。
ウルトラマン:・・・く・・そっ・・・・・・・・・
ダダ:ん?生命反応が低下した・・・これがやつらの限界か・・・なるほど・・・
ダダは冷気によるウルトラマンの反応の詳細を記録し、母星へと送信していた。
十分な結果を得た後、冷気が排出されるとそこには地球の守護神:ウルトラマンではなく、ダダの標本第一号がカプセルの中で体を白く染められ氷のオブジェとして直立していた。
瞳には光はなく、カラータイマーも青いまま凍結していた。
彼の敗北の時は止まり、これから始まる地獄とも思える時間への準備が刻一刻と行われていた。
標本が逃げられないことを確認したためかカプセルは地面に戻っていった。
両足を地面につなぎとめていた忌まわしい硬化した液体は再び液化し、ウルトラマンの脛の部分を包み込み自身を重りとするために硬化した。
両腕と首をつなぐ板状の拘束具は形を変え、拘束具から鎖が伸びてダダの手に握られた。
両足に重し、首には鎖付きの巨大な首輪を嵌められたウルトラマンの氷像を抱えダダは母船へと戻っていった。
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地球の衛星:月で妖しい活動をしている宇宙人がいる
その報告を受け、ウルトラの父から派遣され、ウルトラマンは懐かしい地球へと向かった。
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大急ぎで向かった彼の目に飛び込んできたのは、性懲りもなく標本作製活動を企む三面怪人:ダダであった。
ダダ:ようし、これで準備万端・・・あとは
ウルトラマン:あとはなんなんだ?
ダダ:・・?!・・ウ、ウルトラマン・・・
ウルトラマン:人間を標本になどさせはしないぞ!
ダダ:それはどうかな?
ウルトラマン:・・・?!・・・・くっ・・・
振り返ると同時にどこからともなく縮小光線をライフルから放射する。
間一髪、光線をよけ、体を縮小させられることはなかったウルトラマン。
この時、彼の脳裏には攻撃に対する危険性よりも「ダダのくせに」という相手を見くびった感情が芽生えていた。
知らず知らずのうちに彼の心に影を落すこの「油断」が彼の運命を歪めることになった。
ダダ:よくかわしたな、ウルトラマン
ウルトラマン:覚悟するのはお前だ!くらえっ!
ダダ:・・・?!・・・ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・
ウルトラマン:ふっ・・・これに懲りたら地球を狙うのはやめるんだ
ダダ:・・・・・・・・・・
カチッ
ヌルルルルル・・・・カシャン・カシャン
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ウルトラマン自慢のチョップがダダにクリーンヒットすると、たまらずダダは地面にうずくまり、顔を両手で覆い、動かなくなった。
ゼットンやゴモラ、レッドキングとは違いダダにはこのチョップさえも大打撃だったはずだ・・・
そう確信しているウルトラマンは勝者の余裕を体からにじませながらダダに改心を求めるために歩み寄ってきた・・・。
ウルトラマン:・・・?!・・・な、なんだこれは!
ダダ:・・・ふっふっふっふっ・・・・
ウルトラマン:う、動かない・・・・
ダダ:かかったな、ウルトラマン・・・
ウルトラマン:何っ!ダダ、貴様の仕業かっ!
ダダ:あのままスペシウム光線打っておけばよかったなぁ?ウルトラマン
ウルトラマン:くっ・・こんな拘束・・・
ダダ:あいにく、俺は油断しないタチでね
ヒュゥゥゥ・・・カチッ・カチッ・・・
ヒュゥゥゥゥゥゥ・・・カチッ
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地面から突如として現れた粘液に包まれ、それを払う暇もなく硬化することを許し完全に地面につなぎとめられてしまったウルトラマン。
それでもまだ、ダダよりも優位に立っていると感じる彼は焦る気持ちもなく両足の拘束を破壊できると考えていた。
しかし、ダダから視線を外した瞬間、第2、第3の拘束具が襲い掛かったのである。
ダダの手から投げられた腕輪はウルトラマンの両腕に見事に嵌り、ピッタリと密着し外れないようになってしまった。
腕輪の後で放られた首輪も寸分の狂いもなく獲物の首に絡みついた。
ウルトラマン:・・・?!・・・なっ・・・何をする
ダダ:お前の油断は底なしだな・・・もう、お前は逃げられない・・・どこへもな
ウルトラマン:お前を倒せば終わること
ダダ:言っただろう?俺は油断をしない とな
カチッ・・・ジリジリジリジリジリ
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ウィィィィン・・・カシャン・カシャン・カシャン
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ウルトラマン:・・・・?!・・・(技を封じられた・・・)
ダダ:どうだい?油断した相手に捕まる気分は?
ダダの押したトドメのボタンにより両腕と首の拘束具は磁石で一直線に並び、首の高さで位置を固定されたのだ。
両腕と首、この3つが並んだ瞬間、拘束具が形を変え、板状に変形したのだ。両腕はしっかりと首の高さで固定され動かすことが出来ない・・・
そう、彼の光線技は全て封じられてしまったのだ。
ウルトラマンは何一つ抵抗すること出来ずに両足、両腕・・さらには光線技までも封じられ、敵を前にして身動き一つ出来ない状態にされてしまったのだ。
ウルトラマン:私をどうするつもりだ・・・
ダダ:こうするのさ!
ウルトラマン:・・・・?!・・・・
カチッ
ウィィィィィン
ウルトラマン:こ、これは一体どういうことだ・・・
ダダ:誰が人間標本を作るって言った?
ウルトラマン:・・・?
ダダ:ウルトラ戦士を標本とすることに決めたのさ
ウルトラマン:・・・?!・・・な、何っ・・・・
ダダ:しかし、お前らのデータがない・・そこで、俺が囮になったわけだ
驚愕の事実を語られるも今のウルトラマンにはどうすることも出来ない。
両足を地面につなぎとめられ、両腕は首と共に拘束されているのだから。
おまけにその状態だけでも逃げることも戦うことも出来ないのに、地面からせり上がったカプセルに拘束状態のまま、閉じ込められてしまったのだ。
ダダ:お前を拉致するついでに光の国の戦士の耐冷気能力を試験する
ウルトラマン:くそっ外れない・・・(まずい・・・このままでは・・・)
ダダ:さぁ・・お前達は何度で凍りつくんだ?
ウルトラマン:く、くそっ・・・卑怯だぞ・・・ダダ!
ダダ:何とでも言え・・戦いを甘く見たお前が悪いんだから・・・
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ダダの不気味な顔が邪悪に染まった瞬間、カプセルはその笑みを合図にしたように強烈な冷気を満たし始めた。
瞬く間にカプセル内は白い冷気で満たされ、中が見えないほどにガスが充満していった。
ウルトラマン:・・・く・・そっ・・・・・・・・・
ダダ:ん?生命反応が低下した・・・これがやつらの限界か・・・なるほど・・・
ダダは冷気によるウルトラマンの反応の詳細を記録し、母星へと送信していた。
十分な結果を得た後、冷気が排出されるとそこには地球の守護神:ウルトラマンではなく、ダダの標本第一号がカプセルの中で体を白く染められ氷のオブジェとして直立していた。
瞳には光はなく、カラータイマーも青いまま凍結していた。
彼の敗北の時は止まり、これから始まる地獄とも思える時間への準備が刻一刻と行われていた。
標本が逃げられないことを確認したためかカプセルは地面に戻っていった。
両足を地面につなぎとめていた忌まわしい硬化した液体は再び液化し、ウルトラマンの脛の部分を包み込み自身を重りとするために硬化した。
両腕と首をつなぐ板状の拘束具は形を変え、拘束具から鎖が伸びてダダの手に握られた。
両足に重し、首には鎖付きの巨大な首輪を嵌められたウルトラマンの氷像を抱えダダは母船へと戻っていった。
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No title
>カナンガさん
カナンガさん、こんばんは
僕も描き手さんやCGを操れる方とコラボレーションしていただけることが幸せです♪
そして、これを見て、読んで楽しんでいただけていたらもっともっと幸せです♪
カナンガさん、こんばんは
僕も描き手さんやCGを操れる方とコラボレーションしていただけることが幸せです♪
そして、これを見て、読んで楽しんでいただけていたらもっともっと幸せです♪
No title
いや~、感慨深いものがあります^^
私の大好きな 初代マン でのコラボレーション、嬉しいですね^^
でわまた~~^^
私の大好きな 初代マン でのコラボレーション、嬉しいですね^^
でわまた~~^^